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ノート32-111

【ニシナカオエズ】 「オエズ」は「生えず」と読み、子どもを産まなかったこととした。「オエル」は34綾本文096にも「妃が御子を産んだ」と訳せる「キサキモオエテ」という用例がある。ニシナカクニに跡継ぎがなかったので、ヤマトフトニ(孝霊天皇)は皇子のヤマトヰサセリをニシナカクニの君にしようとし、ヤマトヰサセリの兄弟のヱワカタケヒコとトワカタケヒコを吉備の説得に当たらせるため同行させたと解釈した。「マツロワス」という言葉があるため、戦いをしたと解釈する向きもあるが、「ソノワケトキテ マツロワス」という表現からは戦いがあったとは考えられない。そこで、私は次のように想像した。桃太郎伝説の鬼とされる家臣の「温羅(ウラ)」は人々に慕われる人物であったという話もあり、君に跡継ぎがいなくても、ニシナカクニは平穏だった。そこに朝廷から跡継ぎが送り込まれることになり、何らかの抵抗はあったものの、朝廷に従うことになった。まさに、桃太郎は吉備の説得に当たったヱワカタケヒコ、トワカタケヒコのことで、二人はそれから吉備を治めたと考えられ、ヤマトヰサセリも合わせた三人は吉備津彦命として岡山市の吉備津彦神社(3社ある)に祭られている。