ホツマツタヱから天皇の在位年数を導きだし、継体天皇即位までの天皇在位年を中心とした古代史年表を作っています。私の計算では、神武天皇即位は紀元前60年となりますが、手元にある吉川弘文館の「誰でも読める日本史古代史年表」では、世に言われる神武天皇即位の紀元前660年の頃には神武天皇はもちろんのこと、日本の古代史は何も書かれていません。それから西暦500年に武烈天皇が書かれるまで、埴輪や古墳、七支刀といった考古学的遺物の他、中国の文献による「倭の五王」のような記事しかありません。武烈の前に誰か為政者がいたはずなのに書かれていないのです。「倭の五王」を天皇に当てはめる説もありますが、これには疑問があります。でも、考古学的にも人々がそれなりの文化を持ち、為政者の存在も考えられるのに、文献としては記紀だけにしか頼れない現状では、そういった説も仕方ないのかもしれません。そこで、憤然として立ち上がったのが、私、朝倉未魁です(なんと大袈裟な!)。
天皇の在位年については諸説あり、「神代から人の世」をどう考えるか、「欠史8代」という考え方の是非など、歴史年表に位置付けることは現状では難しいと思いますが、それを私は敢えてホツマツタヱから導き出してみました。そしてこの年表と歴史上の出来事や考古学とうまく合うかどうか探っていきたいと思います。
・・・・・平成27年12月10日