【ヒノイヅル…】
カナサキのここから本文057までの話は、非常にわかりにくく、思うように訳せていないが、わたしは話の展開を次のようにとらえた。
- 太陽の動きにあわせて「ひがし・みなみ・にし」を説明。
- 飯を炊くことに例えて「ひがし・みなみ・にし」を説明。
- 米の飯の回数を言い、キミの食事に触れる。
- キミの話から「宮」の話に移り「北」と「ネ」が同じ意味であることを説明。
- 人の来訪に例えて「きた・ひがし・みなみ・にし」をいい、「きた」から一回りして「きた」に戻ることを説明。ここまでが方角のこと。どれもイマイチだが、特に「オチツクハニシ」はこじつけもできない。よい解釈はないものだろうか。
- 樹の一年の様子。
- 「ネ」は、落ち葉が積もった根(ネ)でもあり、冬と北を表す。「キ」は芽が萌すことで、春と東を表す。「サ」は、葉が栄える夏と南を表す。「ツ」は、紅葉する秋と西を表す。(7)の「ネハキタニ」からは(6)の木の一年の様子に対比させて補足している。
- 「キツサネ」を一通り説明し、「ヲ」を入れて考えることで「キツヲサネ」は国の政の姿を表わす。春(東)に芽吹き、夏(南)に花や葉を茂らせ、秋(西)に木の実を着ける。このことと男女神とのつながりは、二通り考えられる。一つは、木そのものが「キ」すなわち「モモヒナキ、イサナギ」など男神を指し、実が「ミ」すなわち「モモヒナミ、イサナミ」などの女神を表す。もう一つは「キミ」は「木の実」で、「ヲメカミ」(男女神)は両方とも木の実であるということ。いずれにしても、君は男女一組であることの説明となっている。