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ニイタナス ニハリノミヤノ
新田を拓いてニハリの宮に
【ニハリノミヤ】「ニハリ」は、かつて茨城県にあった新治郡と思われるが、昭和に再編された「新治村」も土浦市に編入されている。このように現存しない、または場所が特定できない地名はカタカナ書きとする。
00-044 ソヤヨロニ ニイタミフヱテ
長い年月住まわれ、新しく民も増えました。
ナモタカキ ハラミノミヤニ
そこで、その名も高いハラミの宮に遷り
【ハラミ】ハラミ山。富士山の古い呼び名。
タミオタシ ツイニシワカミ
人々を治めたので、ついにシワカミ
【タミオタシ】「タシ」「タス」はこのあと度々出てくるが、現代語には見当たらない。近いもので「助ける・扶ける・援ける」のような言葉があるが、そのままでは当てはまらない。前後の関係や立場から考え「治める」と訳す。
00-047 ホツマナル ムソヨロトシノ
ホツマの国となりました。ニニキネ尊は長い年月
ヨオシリテ イカヅチワクル
世の中を治めて、イカヅチワクルイツノカミ
【イカヅチワクル イツノカミ】雷を火と水に分けて祭った極めて優れたカミ。本文24綾407以降参照。
00-049 イノツカミ トキニヲンカミ
と言われるようになりました。アマテルカミが
00-050 ノタマフハ イマニニキネノ
仰せられました。「この度の、ニニキネが
サキミタマ クニトコタチノ
民を幸せにしようとした精神は、クニトコタチ尊が
【サキミタマ】広辞苑には「幸御魂、人に幸福を与える神の霊魂」とある。ここでは「精神」とした。
【クニトコタチ】日本書紀では神名となっているが、本書では国を初めて拓いた「人」とする。
ワサミタマ アラハルイツト
国を拓いたことに匹敵する精神である」。
【ワサミタマ】「業御魂」。「幸御魂」に対して、行為に現れること。業績。
00-053 カガナエテ ワケイカヅチノ
そうお考えになり、別雷の
00-054 アマキミト ナツケタマハル
天君と名付け賜ったのが
00-055 ヨノハシメ イマスヘラギノ
「天君」という言葉の始めでした。今、スヘラギが
00-056 アマキミハ ミナニニキネノ
天君と呼ばれるのは、みなニニキネ尊の
00-057 イツニヨル ミコマコヒコノ
威徳によるものです。御子、孫、曾孫の
00-058 スエマデモ アマテラシマス
末までも見守ってくださる
00-059 ヲヲンカミ モモナソヨロノ
アマテルカミは、長い長い
トシオヘテ モトノヒノワニ
年月を経られて、元の日の輪に
【モトノヒノワ】アマテルカミは日輪から生まれたとされる。4綾参照。
00-061 カエマシテ アオヒトクサオ
お還りになり、民を
00-062 テラシマス コノユエキミモ
見守ってくださっています。そのために君も
00-063 トミタミモ ヰオヤスクヌル
臣も民も安心して暮らすことができるのです。
00-064 ヲンメグミ ヨニアラワセル
その御恵みを世に表した
00-065 ソノフミハ ホツマツタヱニ
書の中で「ホツマツタヱ」に
00-066 マサルナシ イマヨニノコル
勝るものはありません。今世の中に残っている
イヱイヱノ フミモソレゾレ
各家の書もそれそれぞれの家によって
【イヱイヱノ フミモソレソレ】口承で伝えられてきたものが、この時代にはホツマ文字 (ヲシテ)で書かれており、伝わった家によって内容が変わってきたということ。
00-068 カハリアル タレオマコトト
違ってきています。どの家の物が真実であると
00-069 ナシカタシ カレニヒトツオ
決め難いのです。故に一つの例を
00-070 アゲシルス フソムノアヤニ
取り上げて書きます。二十六綾に
00-071 カモワレテ トヨタマヒメモ
「カモワレテ トヨタマヒメモ
00-072 ナギサニテ タケキココロニ
ナギサニテ タケキココロニ
00-073 オヨガセバ タツヤミツチノ
オヨガセバ タツヤミツチノ
00-074 チカラヱテ ツツガモナミノ
チカラヱテ ツツガモナミノ
00-075 イソニツク コレオヨソニテ
イソニツク」とあるのが他家のものでは
00-076 フネワレテ タツトミツチノ
「フネワレテ タツトミツチノ
00-077 チカラヱテ コレアヤマレル
チカラヱテ」となっていますが、これは誤った
テニオハゾ スベテナナヤノ
テニオハです。総じて七家の
【テニオハ】現代でも「~で、~に、~を、~は、(~が)」という助詞を「テニオハ」というが、「タツヤ」の「ヤ」は並立助詞。この時代はこれらを含めた助詞を指していると思われる。
【ナナヤノシルシフミ】天皇家等の家系の七家に伝わったということだが、大物主系(ホツマツタヱ)とアマノコヤネ系(ミカサフミ)とカグミハタ(天皇系、ミカサフミに記述があるが、原文は見つかっていない)以外は不明。
00-079 シルシフミ コトナリガチハ
伝記が異なりがちなのは
00-080 コレニシレ ワガカミノヲス
これでお分かりのことと思います。わが祖先の書いた
ミカサフミ ホツマツタヱト
ミカサフミとホツマツタヱとは
【ミカサフミ】ヲヲカシマ・クニナヅが書いたとされ、一部現存している。
00-082 ワリウルリ アワスゴトクノ
二つに割った瓜を合わせたようによく似た
00-083 ココロナリ ヨヨノヲキテト
内容です。代々の規範と
00-084 ナルフミハ ホツマツタヱト
なる書はホツマツタヱであると
00-085 オモフユエ フカキココロオ
思うので、心をこめた言葉を
00-086 ソヱヰレテ アゲタテマツル
添えて
00-087 スエニヲシテゾ      
最後の言葉を差し上げ奉ります。
00-088  ハナノソヱウタ     
 花の添え歌
カカンナス ハルノヒトシク
「明るく世を照らす新春が毎年
【カカンナス】この歌の中に「カカン・ノン・テン」という言葉が織り込まれている。いくつかの綾にこの言葉が出てくるが、基本的には「カカン」はかがり火・明るく照らす、「ノン」は宣る、則、祝詞、「テン」は太鼓の音、手振り(所作・習わし)などと考えられる。「カカン・ノン・テン」は神を天から降ろす儀式と考えられる。
【ハルノヒトシクメクリキテ】「ハル」は新春すなわち新年。14綾の冒頭でも新年を迎える儀式として「カカンノンテン」が行われている。
00-090 メグリキテ イソノマサゴハ
巡って来て、磯の真砂も
00-091 イワトナル ヨヨノンテンノ
岩となるほどの悠久の御代の則となり、人々の慣わしも整うのが