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【ソラハタカマノ ハラノウチ】
原文の通り訳してあるが、「ハラノウチ」を腹の内と読み、人間の体は一つの宇宙に例えられるということを言っていると考える。
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内側にある。両目と鼻に当たるのが
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日と月と星である。体全体が
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国の仕組みや決まりと同じなのだ。ナカゴ(心)は君である。
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キモ(心臓)は臣で、ヨコシ(手足)は民である。
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フクシ(皮膚)は垣守のように身体を守る。ムラト(発声器官)は声を
【ワタソエテ】
「ワタ」は解釈ノート251に書いたように「内臓器」。発声とかかわる内臓器は「肺」だが、原文に「肺」と特定できる言葉がないので、ここでは原文の「ワタ」とした。多くは「フクシ」を肺と訳しているが、私は前述のように「皮膚」と解釈しているので、「ワタ」は肺を含む内臓器と考える。
【メツケ】 これは武家社会の職制と同じような「目付」ではないだろう。
【メツケ】 これは武家社会の職制と同じような「目付」ではないだろう。
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事の善悪をナカゴに伝える。皮膚で守っている
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暑さ寒さは、衣を代えて調節するのだが、
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欲に駆られた時は、暑い寒いも関係なく
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よい衣服には貪欲に手足を通したがるものだ。
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また立派な考えを口に出して
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言い広めても、色欲に溺れると
【ラミ】
「ラ」は「タラ」(父母)の略か。父母より受けた身という意味であろうか。
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曇り錆びているのである。見失った心を
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磨かせようと、八咫の鏡に
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向かわせて、磨いてくれる神が
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天の神なのである。心は自分を写し出す
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鏡なのだ。人が見ていなくても
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盗んではいけない。およその人が
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知らなくても、みな
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天の神には見えているのだ。天は心の動きで知り
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地は人の動きで気づく。人は告げられて知る。
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この三つの告げで犯した罪は表に現れて
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公の罪を免れることは
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できなくなるのだ。常に
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日の巡りを敬い身を慎むがよい。昼は明るいので、わずかな善いことでも
【ヨハガトニゴル】
「ガ」は暗いとか悪いことを表わす。「ニゴル」は濁った水のように物の判別がつかないこと。
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心の蝕みも、天の御心で
【シハガミ】
「シ」は広辞苑によれば、「荒風(あらし)、風巻(しまき)」のように複合語として用いるとして、「かぜの古語」とある。「ハ」は未詳だが、このホツマ文字の「ハ」は地を表すこともあるので、「シハ」は地に立つ人の間を吹きわたる風と考え、「風の神」と訳す。
【コノアヂオ ヒトノミニシル】
「コノ」はこの前に書かれている「人の昼夜の心の在り方」。「アヂ」は「体験して得た感じ」。地の神と風の神は、人の心の動きをその様子から体験的に分かるということ。
【コノミツオ】
「ヒルハヒトカモ」から「ミルハカミ」の文中の「ヒトカ」の「カ(善い)」、「ガトニゴル」の「ガ(悪い)」、「ミルハカミ」の「ミ(見る)」。この三つで「カガミ」となる。
【ヤハヤシロ タハタミオタス】
八咫の鏡は、宮で君が臣や民を治める時に使う鏡という意味。
【ヨロノミハタ】
「ハタ」は織物や書き物をいうが、ここでは書き物に書かれている規則。
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政を行う。治める国の隅々までの
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民の背丈を均すと八咫であり、八民(大勢の民)に漏れなく
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恵みを与えようとして、八咫の鏡と
【ミサノリ】
「ミサ」は「ミクサノカンタカラ」の省略。その教えの中身は11綾本文062以降に書かれている。
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奥深さを深く学んで
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より理解を深めるがよい」。
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その時ハルナはにっこりとして「六つのハタレは
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以前犯した罪を許されたけれども、
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心の中で納得できなかったものがありました。それが今やっと分かりました。
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悪く凝り固まったタマの緒の汚れを濯いで
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きれいになったタマの緒を荒岳(自分)の心に留め置いて
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やつがれの周りの者達のタマの緒の汚れも濯ぐことにします」と
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誓った。また、タチカラヲは
【タニオデテ】
谷を出てきたということだが、どこの何谷だかは分からない。