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カタドレリ ソラハタカマノ
形に似ている。空はタカマノハラの
【ソラハタカマノ ハラノウチ】 原文の通り訳してあるが、「ハラノウチ」を腹の内と読み、人間の体は一つの宇宙に例えられるということを言っていると考える。
17-302 ハラノウチ メハナニシルモ
内側にある。両目と鼻に当たるのが
17-303 ヒツキホシ ヰワタムクラモ
日と月と星である。体全体が
17-304 クニノミチ ナカコハキミゾ
国の仕組みや決まりと同じなのだ。ナカゴ(心)は君である。
17-305 キモハトミ ヨコシハタミヨ
キモ(心臓)は臣で、ヨコシ(手足)は民である。
17-306 フクシカキ ムラトハナラス
フクシ(皮膚)は垣守のように身体を守る。ムラト(発声器官)は声を
ワタソエテ ミヤビメツケノ
ワタの働きによって出す。ミヤビは見聞きした
【ワタソエテ】 「ワタ」は解釈ノート251に書いたように「内臓器」。発声とかかわる内臓器は「肺」だが、原文に「肺」と特定できる言葉がないので、ここでは原文の「ワタ」とした。多くは「フクシ」を肺と訳しているが、私は前述のように「皮膚」と解釈しているので、「ワタ」は肺を含む内臓器と考える。
【メツケ】 これは武家社会の職制と同じような「目付」ではないだろう。
17-308 ワルサツゲ フクシカマエノ
事の善悪をナカゴに伝える。皮膚で守っている
17-309 アツサムモ コロモカユレド
暑さ寒さは、衣を代えて調節するのだが、
17-310 ホシニシム トキハカマワズ
欲に駆られた時は、暑い寒いも関係なく
17-311 アマキニハ ヨコシムサボル
よい衣服には貪欲に手足を通したがるものだ。
17-312 ココロサシ ムラトノイキオ
また立派な考えを口に出して
17-313 メクラスモ イロニオボレテ
言い広めても、色欲に溺れると
ラミカラス コレミノカガミ
己の身の破滅になる。これは自分の中にある己を写す鏡が
【ラミ】 「ラ」は「タラ」(父母)の略か。父母より受けた身という意味であろうか。
17-315 クモリサビ ウバワルナカゴ
曇り錆びているのである。見失った心を
17-316 ミガカント ヤタノカガミニ
磨かせようと、八咫の鏡に
17-317 ムカワセテ ミカクウツワハ
向かわせて、磨いてくれる神が
17-318 モトノモリ ナカゴノカタチ
天の神なのである。心は自分を写し出す
17-319 カガミゾヨ ヒトミヌトテモ
鏡なのだ。人が見ていなくても
17-320 ヌスムナヨ オヨソノヒトハ
盗んではいけない。およその人が
17-321 シラネドモ ミナアラハルル
知らなくても、みな
17-322 モトノモリ アメハイニシル
天の神には見えているのだ。天は心の動きで知り
17-323 ハニコタフ ヒトハツゲシル
地は人の動きで気づく。人は告げられて知る。
17-324 コノミツニ ツゲアラハレテ
この三つの告げで犯した罪は表に現れて
17-325 ヲヲヤケノ ツミマヌカルル
公の罪を免れることは
17-326 トコロナシ ツネニオソレヨ
できなくなるのだ。常に
17-327 ヒノメグリ ヒルハヒトカモ
日の巡りを敬い身を慎むがよい。昼は明るいので、わずかな善いことでも
アキラカデ ヨハガトニゴル
はっきり分かる。夜は暗いので、悪い心が起きる
【ヨハガトニゴル】 「ガ」は暗いとか悪いことを表わす。「ニゴル」は濁った水のように物の判別がつかないこと。
17-329 ムシバミモ アメノココロニ
心の蝕みも、天の御心で
ミルハカミ ハニトシハガミ
見ているのが天の神である。地の神と風の神は
【シハガミ】 「シ」は広辞苑によれば、「荒風(あらし)、風巻(しまき)」のように複合語として用いるとして、「かぜの古語」とある。「ハ」は未詳だが、このホツマ文字の「ハ」は地を表すこともあるので、「シハ」は地に立つ人の間を吹きわたる風と考え、「風の神」と訳す。
コノアジオ ヒトノミニシル
このような心の動きが、人の様子から分かるのだ。
【コノアヂオ ヒトノミニシル】 「コノ」はこの前に書かれている「人の昼夜の心の在り方」。「アヂ」は「体験して得た感じ」。地の神と風の神は、人の心の動きをその様子から体験的に分かるということ。
コノミツオ アワスカガミノ
この三つを合わせたのが八咫の鏡である。
【コノミツオ】 「ヒルハヒトカモ」から「ミルハカミ」の文中の「ヒトカ」の「カ(善い)」、「ガトニゴル」の「ガ(悪い)」、「ミルハカミ」の「ミ(見る)」。この三つで「カガミ」となる。
ヤハヤシロ タハタミオタス
八咫のヤは社、タは民をタス(治める)ことである。
【ヤハヤシロ タハタミオタス】 八咫の鏡は、宮で君が臣や民を治める時に使う鏡という意味。
ソノキミノ ヨロノミハタノ
国の上に立つ者は、多くの決まりに照らし
【ヨロノミハタ】 「ハタ」は織物や書き物をいうが、ここでは書き物に書かれている規則。
17-335 マツリゴト ヲサムヤスミノ
政を行う。治める国の隅々までの
17-336 タミハヤタ ヤタミアマネク
民の背丈を均すと八咫であり、八民(大勢の民)に漏れなく
17-337 テラサント ヤタノカガミト
恵みを与えようとして、八咫の鏡と
ナツクナリ ナオミサノリノ
名付けたのである。いっそう三種の神宝の教えの
【ミサノリ】 「ミサ」は「ミクサノカンタカラ」の省略。その教えの中身は11綾本文062以降に書かれている。
17-339 アヂハヒオ フカクマナビテ
奥深さを深く学んで
17-340 ココニシルベシ      
より理解を深めるがよい」。
17-341 トキニヱム ハルナムハタレ
その時ハルナはにっこりとして「六つのハタレは
17-342 サキノツミ ユリテモトケヌ
以前犯した罪を許されたけれども、
17-343 オノガムネ イマヤヤワルル
心の中で納得できなかったものがありました。それが今やっと分かりました。
17-344 コリタマノ ヲドロソソギテ
悪く凝り固まったタマの緒の汚れを濯いで
17-345 ノチノヲオ オクアラダケニ
きれいになったタマの緒を荒岳(自分)の心に留め置いて
17-346 ヨルヒトモ ヲドロソソガン
やつがれの周りの者達のタマの緒の汚れも濯ぐことにします」と
17-347 チカヒナス マタタチカラヲ
誓った。また、タチカラヲは
タニオデテ タマユラキケバ
「私は谷を出てきましたが、ここでしばし聞かせていただいて
【タニオデテ】 谷を出てきたということだが、どこの何谷だかは分からない。