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40-363 シシハムオ ツチキミトリテ
猪が餌を食べているのを見て、その動きを神楽に取り入れ
40-364 タテマツル キミタノシミテ
アマテルカミにお見せし、君が楽しまれました。
40-365 カグラシシ ヤヨロカシマニ
神楽獅子はずっと長く鹿島の宮に
40-366 アルカタチ サワリナカレト
伝わってきたもので、災いがないようにと
40-367 モテアソブ サルタノカミノ
楽しむのです。サルタヒコの
40-368 ナニシアフ シハスニノボリ
名高い神楽です」。君は十二月に
40-369 イセノクニ イロトノミヤニ
伊勢の国に行き、妹のヤマト姫の宮に
40-370 オワシマス ヰソヨホナヅキ
滞在し、五十四年九月
40-371 ミソカニハ ヒシロノミヤニ
三十日には日代の宮に
40-372 カエリマスカナ      
帰られたのである。
コノトキニ ミワノタタネコ
この度、三輪のタタネコが
【コノトキニ】 ここからは、オオタタネコからの皇への言葉なので、奉呈文と同じように敬体とした。
ミヨノフミ アミテカミヨノ
ヤマトオシロワケタリヒコ君の御代までの史書を編んで、神代の
【ミヨノフミ アミテカミヨノ ホヅマヂト ヨソアヤナシテ】 クシミカタマが「カミヨノホヅマヂ」、すなわち28綾のウガヤフキアワセズまで、記紀にいう「神の代」を書き、オオタタネコがカンヤマトイハワレヒコ以降40綾までを書いた。
40-375 ホヅマヂト ヨソアヤナシテ
ホツマの史書と合わせて四十綾にまとめました。
40-376 クニナヅニ シメセバタガヒ
クニナヅにこれを見せると、クニナヅも
40-377 ミカサフミ ミワエシメシテ
三笠紀を三輪に見せて
40-378 アヒカタリ アラタニソメテ
話し合い、新しく書きあげて
40-379 フタヤヨリ アゲタテマツル
両家より君に奏上します。
コノフミハ ムカシモノヌシ
この書は昔、大物主クシミカタマが
【コノフミハ】 28綾本文437に「アハノアガタニオサム」とある。
40-381 ミコトノリ ウケテツクリテ
皇から詔を受けて作り、
40-382 アワミヤニ イレオクノチノ
阿波宮に納めておいたものです。その後
40-383 ヨヨノフミ マチマチナレバ
世の中の書に書かれたことがまちまちになっているので、
40-384 ミンヒトモ アラカジメニテ
この書を見た人も先入観で
40-385 ナソシリソ モモチココロミ
批判されないようにしてほしいものです。百回も千回も熟読すれば
40-386 ハルカナル オクノカミヂエ
遥か昔の神の道の奥義を
40-387 マサニイルベシ      
確かに読み取ることができるでしょう。
40-388 トキアスス ヤモヨソミホノ
アスス八百四十三年
40-389 アキアメカ コレタテマツル
秋の佳き日にこれを奏上いたします。
40-390 ミワノトミ スヱトシオソレ
三輪の臣、スエトシが畏くも
40-391 ツツシミテソム      
慎んで書きとめ申し上げました。
ハナヲシ

( ※ 花押は千葉富三氏による模写 )