先頭の番号が青い行は、クリックすると解釈ノートが見られます。
対訳ページの使い方の詳細はこちらのページをご覧ください。
ナトノリト アワセヨツナリ
<宣(ノ)り>の二音と、合わせて四音あるのです。
【ナトノリト】  「宣、告」(の) は正式には「宣る、告る」(のる) という動詞の読みだけで「宣り、告り」(のり) という使い方はない。「世継ぎであることを宣告すること」という意味で敢えてここでは「宣り」と表記する。本文195の「ナノリ」を「名乗」としたのは、大言海に「名乗」を「男子の実名。昔、男子、元服する時、幼名に代えて付くる実名。一人前の男子として世に名告り出づること。」とあることに従った。「ワカヒト」が「名乗」で、「ワカ」が「名」、「ヒト」が「宣り」ということになる。
04-188 アマツキミ ヒヨリトマデオ
天下を治める君は、一(ヒ)から十(ト)まで
04-189 ツクスユヱ ヒトニノリマス
世に尽くすので<ヒト>と宣るのです。
04-190 キネトヒコ ウシモノリナリ
<キネ>と<ヒコ><ウシ>も宣りの二音です。
04-191 メハノラズ フタヲヤフタツ
女は<宣り>はせず、両親からの二音だけで
04-192 ヲニウケテ コオウムユヱニ
夫と結ばれて子どもを産むので
04-193 ナニコヒメ マタコナニヒメ
<何コ姫>、また<コ何姫>
04-194 ナニオトモ オナニトモツク
<何オ(姫)>とも<オ何(姫)>とも付きます。
04-195 メノナミツ ヲノナノリヨツ
だから女の名は三音、男の<名乗>は四音なのです。
タタヱナハ イクラモツケヨ
称え名は幾らでも付けるのがよろしい。
【タタエナ】  例えばタマキネがトヨケカミと言われたように諱の他に付けられた名誉のある名前。後にアマテルにより与えられる場面が多数ある。
04-197 ヰミナトハ シムニトホレバ
諱というものはその人の血筋や人格にかかわっているから
04-198 マコトナルカナ      
大切な名前なのです』と話されました」。