【キサラシヱ マツルノリユミ】
「キサラ」は2月。「シヱ」はキアエ暦の7番めの「サシヱ」に始まり12日ごとに回ってくるので、何日と特定できないが、この前の行に「イツヲバシリト タカヒコネ」とあるので、この二人を祭る日ではないか。馬術の神を祭ってから「ノリユミ」(解釈ノート176の「馬弓」のこと)の練習に入ると解釈した。なお、キアヱ暦と干支が同じ巡りになっていて、キアヱ暦の「シヱ」の日は干支の「午」の日になっている。干支は殷の時代に使われ始め、早くから「午」に動物の馬を充てていたということを考えると、「シヱ」の日に馬術の神を祭ったということは十分考えられる。