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【ミハサダメ】
位によって着る物を定めること。今日でも天皇即位など皇室の重要な行事では、天皇や皇太子などの着るものの色などに決まりが残っている。
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あまねく世の中が穏やかに
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治まっているある日、多くの物部達が
	
【シラヰシ】
宮の庭に白い玉砂利のようなものが敷かれていたのであろう。
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大物主が「人を斬る物が宝とされているのは、なぜですか」
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と訳を聞いた。するとアマテルカミが
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話された。「この剣の元は
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昔君が使っていた矛である。クニトコタチ尊の
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時代にまだ矛がなかった訳は
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人は心が素直で、則を守っていたので
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矛は要らなかったのだ。人々は心根が真っ直ぐで
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クニトコタチ尊の時代には億万歳もの
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寿命だったのが、ウビチニ尊の世になると
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仰々しく心を装っていたので
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寿命は百万歳となった。
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オモタル尊の世は民がずる賢しくなって
	
【オノモテキリヲサム】
「斧で切る」ということは刑罰によってということ。
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斬って国を治めた。斧は木を切る
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道具なので、鍛冶師に矛を
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作らせて、ずる賢い者を斬ったため
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オモタル尊の世継ぎがなくなり、民の寿命も
	
【ヤヨロナレ】
「ナレ」は均して。平均。
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昔、一万歳の寿命だったのが縮まって
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百歳になり、また一万歳になったということがあった。
	
【コレススオ ムスブカミナリ】
自然の成り行きを言っているものと思われるが、この時代は心が清ければ長生きし、心が穢れていれば早死にすると信じられていた。これがいつの時代のことをいっているのかは不明。
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恐ろしいのは、罪のない人を斬ると
	
【ゲニツツシメヨ】
話している相手の物部は、今でいう警察のような役割だから強調したのだろう。
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オモタル尊に世継ぎがなく、政を
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継ぐ者がいなくなりそうになった。そこでオモタル尊がイサナギ尊に
	
【トヨアシハラ】
辞書には日本国の美称とあるが、ここでは琵琶湖の辺りと考えられる。2綾本文073に同じことが書かれているが表現が違う。ここはその結果として田が拓かれ「豊葦原」になっているのでこのような表現になったのだと考える。
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広く開けて稲田になる土地がある。
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汝が行って治めよ』と、
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トと矛を授けられた。
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トは法を定めた文(フミ)、矛は逆矛である。
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二尊はこれを使って
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アシハラで国固めを終えた。
	
【ヤヒロノトノト ナカハシラタテテ】 
そこを政治の中心地とした。
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中柱を建てて国々を巡ったので、
	
【オオヤシマ】
日本国の古称。
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トの教えが行き渡った。広い土地の葦も
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全部抜いて田としたので、民も
	
【ヰヤマト】
「ヰヤ」を「弥」の意の「ますます」とした。「マ」は真の、「ト」はトの教え。
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国の名もヤマトの国となった。真のトの教えは
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昇る日のように栄えるもととなったので
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ヤマトの国を『日の本』と呼ぶようになった。しかし、ヤマトの
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名前を忘れてはならない。吾はトの道によって
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国を治めているのでオミ(臣)もトミと呼ぶのだ。
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その訳は次のとおりである。モトアケの
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ミヲヤカミがおられる後ろには
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北の星(北極星)があり、今、天上には