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ウチカロク ヤタミユタカニ
宮の内は程々にして、全ての民を豊かにするという意味なのである。
【ウチカロク】 「ウチ」と本文160の「ウチアツク」の「ウチ」は宮中を表し、政にかかわる臣達役人を指していると考える。「カロク」は重きを置くのは民だということ。
マタトヨケ サカホコノノリ
また、トヨケ神の宮は逆矛の則のように厳しく、
【サカホコノノリ】 トヨケと「サカホコ」の関係が分かるところは、23綾本文381で、クシヒコが「トヨケ法」に従って、生まれ変わっても代々スヘラギを守ると、逆矛を持って洞に入るところ。このことから、トヨケの宮の厳しいという面を言っているのではないか。
アメノホシ コクラアラワシ
天のアメミヲヤと八神の九坐を表すので
【アメノホシ コクラアラワシ】 トヨケ神は、13綾本文125~130に3度この世に生まれ変わり、2度目に天界に行ったとき、タマの緒を結ぶ術を身に付けたとある。それは、アメミヲヤとトホカミヱヒタメ8神の9坐の役割であるので、民の父でもあるということであろうか。
36-159 カツヲコギ チギハトオソグ
鰹木は九本である。千木は外側を削ぐ。
カレトミヤ ウチアツクイヅ
故に外宮といい、宮の内には大変厳しい
【ウチアツクイヅ】 宮中には大変厳しい民の父、すなわち「外宮のトヨケ神はアマテルカミの師でもあり、威厳のある神で、宮中には厳しく、民を慈しむ父」と考えた。現在の伊勢神宮の内宮の千木は10本で、江戸時代に外宮と内宮の争いがあり、10本に増えたという話がある。外宮の教えは、今はかなり違っている。
36-161 タミノチチ オソレミチエヨ
民の父なのである。謹んでこの教えを受けよ。
36-162 ウチミヤハ キミハハノコオ
内宮の教えは、母親が子を慈しむように、君が
36-163 メグムノリカナ      
民を大切にするという教えなのである。