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37-219 カグキミガ ハナタチバナハ
カグキミの娘のハナタチバナ姫が
37-220 カレガツマ オシヤマヤリテ
タジマモリの妻だと分かり、オシヤマを遣わして
37-221 ヨバシムル チチモトヒコト
宮に呼び寄せた。父のモトヒコ(カグキミ)とハナタチバナ姫は
37-222 ノボリクル ミコヨロコビテ
宮に参上した。皇子は喜んで
モトヒコニ ユルシハタマヒ
モトヒコに衣裳を賜り
【ユルシハ】 誰でも自由に着用できた色の衣服。天皇等しか使えない色は禁色。
37-224 モオツトム ハナタチバナガ
喪に服させた。ハナタチバナ姫が
37-225 サツキマツ ヨハニウムコニ
五月の末の夜半に産んだ子に
37-226 ミコトノリ ムカシノヒトノ
君が仰せられて「この子は昔の人(タジマモリ)の
ヲオトトム ヲトタチバナト
魂の緒を留めているので、ヲトタチバナ姫としよう」と
【ヲオトドム】 ここでは、血を引いている、精神を受け継いでいるということ。
37-228 ナオタマヒ ニタルスガタノ
名を授けた。タジマモリによく似た
37-229 オシヤマニ トツグハハコモ
オシヤマに子連れで嫁ぐことになったのも
37-230 ヲンメグミ フカキユカリノ
皇子の御慈愛の深さで縁が結ばれた
37-231 タメシナルカナ      
という出来事であった。