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39-112 オオヤマノ キタニメグリテ
大山の北から回らせて
39-113 シロニイレ サネニワカチテ
城に入らせ、南北に配置した。
39-114 ヤマトダケ カミスキキヨメ
ヤマトタケは髪を梳き、身を清め
39-115 シラカシノ タチオハラミノ
白樫の太刀をハラミ山の
39-116 ミハシラト イノルヒミツノ
御柱と見立て、火水土の
キヨハラヒ タツタノカミノ
祓いで清めた。するとタツタの
【タツタノカミノ アラワレテ】 火攻めの時の上昇気流で雨雲が呼ばれたのか、にわかに雨が降ってきたのをこのように表現したのであろう。
39-118 アラワレテ コノシロヰケノ
神が現れてコノシロ池の
39-119 タツノアメ フリヒオケセバ
竜が降らせた如く雨が降り火を消したので
39-120 ミヤイクサ イサミテアダオ
宮の軍は勢いを盛り返し、敵を
39-121 ナカバウツ ミナニゲチレバ
ほぼ打ち負かした。敵はみんな逃げ去り、
39-122 トキオアケ ムカヒイルトキ
味方は鬨の声をあげた。城にヤマトタケを迎え入れた時、
39-123 オトヒメハ キミノテオトリ
ヲトタチバナ姫はヤマトタケの手を取って、
39-124 ヤスンゼテ ヤツカレハジメ
安堵し「わたくしを初めとして
39-125 オノオノガ マサニヤケンオ
みなが正に焼け死のうかという時
39-126 イノリマシ イマサイワイニ
祈ってくださって、今幸いにも
39-127 オガムトテ ヨロコビナンダ
お会いできました」と喜びの涙が
39-128 ソデヒタス ココニモトヒコ
袖を濡らした。そこで、モトヒコが
39-129 モロニフレ マツロハザレバ
「従わない者は成敗する」と
39-130 コロスユエ オオンタカラガ
辺り一帯に触れを出し、民が従った様子を
39-131 ミカリコフ コトハジメトテ
見ていただきたいとヤマトタケの巡視を願った。まず初めに
39-132 シハスヤカ カグカゴタテテ
十二月八日に、香久の枝を立てた籠を
39-133 シルシトス トキヤマトダケ
服従の目印とした。その後、ヤマトタケが
39-134 オオイソオ カヅサエワタス
大磯から上総へ
39-135 イクサブネ タダヨフカゼオ
軍船で渡る時、船を煽る強い風を
39-136 シツメント オトタチバナハ
鎮めようと、オトタチバナ姫は
39-137 ヘニノボリ アメツチイノリ
船の舳先に登って、天地の神に祈った。
39-138 ワガキミノ イヅオヤマトニ
「我が君は御威光をヤマトに
39-139 タテントス ワレキミノタメ
示そうとしています。わたくしは君のために
39-140 タツトナリ フネマモラント
竜となって船を守ります」と言って
39-141 ウミニイル モロオドロキテ
海に身を投げた。一同は驚き、
39-142 モトムレド ツイニヱザレバ
姫を助けようとしても、ついに助けられなかったが、
39-143 ナミナキテ ミフネツキケリ
波は静かになり、船は上総に着くことができた。
39-144 ヤマトダケ カヅサニイレバ
ヤマトタケは上総の国に入ると
39-145 サカキヱニ カガミオカケテ
榊の枝に鏡を掲げて
39-146 ムカヒマス カトリトキヒコ
オオカシマの宮に向かった。カトリトキヒコと
39-147 ヒデヒコト イキスオトヒコ
ヒデヒコとイキスオトヒコも
39-148 カネテマツ オオカシマヨリ
あらかじめ待っており、オオカシマが
39-149 ミアヱナス アシウラコエテ
饗宴を開いた。アシウラを越えて
39-150 ナコソバマ カリミヤニマス
勿来の浜の仮宮に入った。
39-151 ヒタカミノ ミチノクシマヅ
日高見のミチノクとシマツ
39-152 ミチヒコト クニツコヰタリ
ミチヒコと国造が五人
39-153 アガタヌシ モモナソヨタリ
県主が百七十四人と、
39-154 ヨロヤカラ タケノミナトニ
多くの兵たちがタケの港で
39-155 コバムトキ タケヒオヤリテ
ヤマトタケの軍に抵抗したので、タケヒを行かせ、
39-156 コレオメス シマツノカミハ
ミチノクとシマツミチヒコを呼んだ。シマツミチヒコは
39-157 アラカジメ イサワニオソレ
既にヤマトタケの威勢をひどく恐れて
39-158 ユミヤステ ミマエニフシテ
弓矢を捨てており、ヤマトタケの前に伏して
39-159 マツロヒヌ タケヒマタユク
服従した。タケヒはまた
39-160 ヒタカミノ ミチノクニツグ
日高見のミチノクを説得する
39-161 サヲシカド ミチノクカドニ
勅使として出向いた。ミチノクは門口まで
39-162 イデムカエ ミチノクイワク
出てタケヒを迎え入れた。ミチノクが
39-163 イマナンヂ ヒトノスメラギ
「いま、汝は人である皇を
39-164 キミトシテ ツカエルナンヂ
君として仕えているが、汝も
39-165 オトロエリ イマキテクニオ
落ちぶれたものだ。このようにして来て、国を
39-166 ウバワンヤ タケヒノイワク
奪うつもりなのか」と言うと、タケヒは
39-167 カミノミコ ナンヂオメセド
「神の御子である君が汝を迎え入れようとしているのに
39-168 マツロハズ カレニウツナリ
汝は服そうとしない。それでは成敗するしかない」と言った。
39-169 コタエイフ コレナンノコト
ミチノクが答え「それは一体どういうことだ。
39-170 ナンノイヰ ソレワカクニハ
どういう意味だ。そもそも我が国は、